スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

院内でARBの処方が減ってACEが増えたと思ったら

最近ARBの処方が激減してACE阻害薬が増えたと思ったので確認してみた。

image (1)

縦軸は処方量
1日1患者あたり何錠使っているか
ブロプレス4mg=ディオバン40mg=ニューロタン25mg=アバプロ50mg
=レニベース5mg
上記で換算した錠数
(アバプロ以外はジェネリック使用)
持ち込みは除く

体感的にはARBが激減していると思っていたけどそうでもなかった。
でも変化はしている。

この変化が起きた理由は単純である。

続きを読む

スポンサーサイト

ペルジピンの禁忌から脳出血や頭蓋内圧亢進が削除

現在のペルジピン注の添付文書

どういう経緯か知らないが2011年6月の添付文書改定で、
ペルジピン(ニカルジピン)は禁忌から

<(1)頭蓋内出血で止血が完成していないと推定される患者
〔出血を促進させる可能性がある。〕
 (2)脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者
〔頭蓋内圧を高めるおそれがある。〕>



上記の文言が削除された。

ただし、警告に

本剤を脳出血急性期の患者及び
脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者に投与する場合には、
緊急対応が可能な医療施設において、
最新の関連ガイドラインを参照しつつ、
血圧等の患者の状態を十分にモニタリングしながら投与すること。



この一文が追加

慎重投与に

(1)脳出血急性期の患者
〔出血を促進させる可能性があるので、
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〕
(2)脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者
〔頭蓋内圧を高めるおそれがあるので、
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〕



この2つが禁忌から移動してきたような感じ。

一応禁忌ではなくなったので、
警告の文言を守れば使用できる。

今回調べて初めて知ったけど、
この薬って山之内製薬開発の国産薬だった。

海外の添付文書には禁忌(CONTRAINDICATIONS)として
高度な大動脈弁狭窄症?(Advanced Aortic Stenosis)しか載っていない。

日本で開発された薬なのにどうしてこんなにずれが生じてしまっているんだろう。


自分の病院ではペルジピン使う頻度はあまりなく、
いざ使うとなって「どのくらいの速度でいけばいいの?」と
聞かれることがある。

ガンマ計算が面倒なので、
50kgなら高血圧緊急症の適応だと0.5γから開始だから、
1時間に0.5γ*60分*50kg=1500μg=1.5mg≒2mg

ペルジピンは1Aが2mgのものを置いているので、
大体50~60kgなら
「1Aを生食か何かに溶かして1時間で落としてください。
血圧さがらなければもっともっと早くしてもいいです。」
という感じで答えている。

かなりアバウトだけど血圧モニタリングして下がれば遅くすればいいので、
このくらいにしているが果たしていいのか悪いのか。

今計算したら50kgの人で時間2mgだと0.66γかな。

持続で行くときは側管から流すので、
原液を1時間2mg(2mL)~スタートで血圧見ながら調節していた。
慢性期中心なので使う例はほとんどないけど・・・。

↓医薬品・薬剤師に関するブログランキングです。クリックしていただけるとやる気が出ます。
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
人気ブログランキングへ

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

tag : 降圧薬

ARBとACE阻害薬の薬価比較

内科開業医のお勉強日記で
高血圧:ARB処方禁止でカナダでは数百ドルの医療費節約・・・日本も是非・・・
というおもしろい記事があったので、
薬価を比較してみる。

まずACE阻害薬とARBの等価換算が必要なんだけど、
これがよくわからなかったので、
日経メディカルの記事を参考にして
ミカルディス40mg(テルミサルタン)=レニベース10mg(エナラプリル)
と仮定する。
ここが間違っていると全てが狂うので間違っていたらコメントください。
ただ、そのままだとACE阻害薬は
日本の適応の用量から倍量まで投与する必要がでてくるのが問題。

とりあえず今回比較するのは
日本で最も処方されているARBのブロプレスと2位のディオバン
ACE阻害薬は(多分)最も処方されているレニベースと
そのジェネリックのレニベーゼ
あと高性能ACE阻害薬と言われている
オドリック(トランドラプリル)とそのジェネリックのトラントーワ
タナトリル(イミダプリル)とそのジェネリックのイミダプリル「トーワ」

等価換算表


薬価比較表


薬価比較のグラフ


換算が正しければ
高血圧ガイドラインへの指摘にあったように
ACE阻害薬とARBの薬価の差はない。
後発薬に変えて初めて薬価の差が大きくなる。
特に低用量だと全然違う。

レニベーゼが圧倒的に安い。

ブロプレス8mgの代わりにレニベーゼ10mgを1年間飲むとしたら、
1日110円安くなるので1年で40,150円

ブロプレス8mgの代わりにイミダプリル10mg「トーワ」を1年間飲むとしたら、
1日53円安くなるので1年で19345円。

個人だとあまりインパクトがないな。

2009年に
ブロプレスは薬価ベースで1500億
ディオバンは1200億円の売上

ACE阻害薬の副作用を30%と多めに見積もって
ブロプレスが30%の450億
残りの70%をレニベーゼにかえたら大体薬価1/4と見なしてみる。
1050億*1/4=約250億
合計700億(1500億との差は800億)

ディオバンの30%=360億
レニベーゼはディオバンの1/3と考えると
70%レニベーゼに変えて
840億*1/3=280億
合計640億(1200億との差は560億)


同様に
ブロプレスとイミダプリル「トーワ」だったら薬価2/3とみなして
70%イミダプリルに変えると
1050億*2/3=700億
合計1150億(1500億との差は350億)

ディオバンとイミダプリル「トーワ」だったら薬価4/5とみなして
840億*4/5=約670億
合計1030億(1200億との差は170億)

基本的に効果だけみればACE阻害薬はARBに負けない!
と少し前まで確信していたけど、

脳卒中治療ガイドライン2009に

ONTARGETを含むACE阻害薬とARBに関するRCTのメタアナリシスによれば25)、脳卒中の発症はARB内服群でACE阻害薬内服群と比べ8%有意に低下した(p=0.036)(Ⅰa)
http://www.jsts.gr.jp/guideline/021_024.pdf


という記載がありました。

詳細は論文を読んでいないのでわかりませんが・・・。

でも基本的にはARB第一選択禁止という内科開業医のお勉強日記さんに賛成。
そしてもし使うとしても心不全にニューロタンじゃなく
ブロプレス使ったほうが良いはず・・・。

ロサルタン vs. カンデサルタン,心不全患者の全死亡1.43倍に
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1101/1101024.html

↓医薬品・薬剤師に関するブログランキングです。クリックしていただけるとやる気が出ます。
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
人気ブログランキングへ

テーマ : 薬・医者・病院等
ジャンル : 心と身体

tag : 薬の比較 薬価 降圧薬

CKD患者へのACE阻害薬、ARB投与の目安

●CKD患者にACE阻害薬やARBを投与すると,
血清クレアチニン値が上昇することがある.

しかし,前値の30%までの上昇か1 mg/dLまでの上昇なら,
薬理効果としてそのまま投与を継続してよい
(例:血清クレアチニン1.34mg/dLの患者なら,
治療後1.74 mg/dLまでの上昇を許容範囲と考える).

ACE阻害薬やARBの開始後は,
血清クレアチニンや血清カリウムを2週間~1か月以内に測定し,
その後もモニターする.

●すでに腎機能が中等度以上に低下したCKDでは
ACE阻害薬やARBは低用量から慎重に開始する.

●血清クレアチニンが前値の30%以上上昇したり,
1 mg/dL以上の上昇がみられる場合には,
薬剤を減量するか中止して,
腎臓専門医にコンサルトする.
血清Kが5.5 mEq/L以上になる場合も同様である(図35).

CKD診療ガイド2009 p67より引用
http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf



↓医薬品・薬剤師に関するブログランキングです。クリックしていただけるとやる気が出ます。
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
人気ブログランキングへ

テーマ : 薬・医者・病院等
ジャンル : 心と身体

tag : 腎機能と薬物治療 降圧薬

脳梗塞急性期に降圧しない理由の一つ スチール現象

日本高血圧ガイドライン2009には脳梗塞急性期に降圧しない(血圧を下げない)理由の一つとして
下記の理由が載っている。

虚血部は血管麻痺の状態にあるために,
血管拡張作用を有する薬物は健常部の血管のみ拡張し,
病巣部の血流は逆に減少する,
いわゆる脳内スチール現象を生ずることがある。
これらのことより,脳血管障害急性期には積極的な降圧治療は原則として行わない



このスチール現象を言葉だけでは人に説明しにくいので、
図を作ってみた。
降圧薬のスチール現象


2次元的で余計わかりにくくなったかもしれない。

とりあえず
脳梗塞急性期に血管拡張薬を投与すると、
正常な脳血管は拡張しやすいが、
虚血部位は拡張しない。

それによって血管拡張した血管(血液が流れやすい血管)にばかり血液が流れるようになって、
虚血部位の血流は余計に減ってしまう。
→脳梗塞悪化の可能性

というのがスチール現象だと思う。


急性期に血圧を下げない理由のもう一つは

高血圧に伴い脳血流自動調節域は右方へシフトしているが340),
脳血管障害急性期には自動調節自体が消失し,
わずかな血圧の下降によっても脳血流は低下する。
すなわち,降圧によって病巣部および
その周辺のペナンブラ領域(血流の回復により機能回復が期待できる可逆性障害の領域)の
局所脳血流はさらに低下し,病巣(梗塞)の増大をきたす可能性がある



というものだが、
まだ自分で完全に理解できているわけではない。

↓医薬品・薬剤師に関するブログランキングです。クリックしていただけるとやる気が出ます。
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

tag : 脳梗塞治療 降圧薬

カウンタ
プロフィール

テツ

Author:テツ
僻地の小規模病院の薬剤師です。


ブログ引っ越ししました。
https://bipop.net/

全記事(数)表示
全タイトルを表示
人気記事ランキング
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
タグ

日記・雑記 薬の豆知識 レビュー ジェネリック医薬品 薬の要点 薬の比較 便利 緩和ケア 気になる記事 降圧薬 腎機能と薬物治療 薬価 抗菌薬 利尿薬 鎮痛薬 雑誌「薬局」 漫画 アンケート 医療用麻薬 ジェネリック医薬品メーカー 調剤 日病薬誌 薬物動態 インターネット 音楽 ステロイド 抗うつ薬 エクセル 脳梗塞治療 喘息・COPD 薬の感想 薬剤管理指導 android 輸液 糖質制限 ハイリスク薬 抗不安薬 糖尿病 ローカルドラッグ 腎機能 ACCESS 新薬 医療安全 お得 簡易懸濁法 医薬品の価格 抗血小板薬・抗凝固薬 ワクチン 院内感染対策 薬の管理 育児 ゲーム 配合変化 点眼薬 名前の由来  病院機能評価 

最新コメント
*iphone アプリ 開発
*太陽光発電 ブログパーツ by Google Fan
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。