β遮断薬のβ1選択性(呼吸器系への影響)

以前からβ1選択性遮断薬はどのくらい選択性が高いのか
どのくらい呼吸器系への副作用が少ないのかを知りたかった

メインテート(ビソプロロール)は選択性が非常に高いと、
田辺三菱のサイトかどっかで宣伝記事を見て
「ほんとか?」、と疑っていた。

それに近いことが
内科開業医のお勉強日記に書いてあったのでまとめ。

COPDとうっ血性心不全:ベータ遮断剤種類による効果と呼吸機能への影響
http://intmed.exblog.jp/10467822

COPD患者で、FEV1(1秒率)は カルベジロール(アーチスト)で最小で、
ビソプロロール(メインテート)で最大 (カルベジロール 1.85 [95% CI: 1.67 to 2.03] l/s; メトプロロール 1.94 [95% CI: 1.73 to 2.14] l/s; ビソプロロール 2.0 [95% CI: 1.79 to 2.22] l/s; p < 0.001)



ただし1秒率の低下は悪いアウトカムに直接つながるわけではないらしい。
β1非選択性のアーチストよりはメインテートのほうが
1秒率が高いという結果だった。

神話:COPD・喘息とβ‐遮断剤
http://intmed.exblog.jp/1810950/
・1秒量はプロプラノロール(インデラル)のみ低下(2.08 ± 0.31 L) vs プラセボ (2.24 ± 0.37 L)


プロプラノロール、セリプロロール(セレクトール)、メトプロロール(セロケン)の中で
インデラルのみプラセボより1秒率低下とのことらしい。

いわゆる「β1選択性」のβブロッカーなら役割を果たしてくれるということか。
通常心不全患者への投与が多いので
第1選択は一番成績が良いβ1非選択性のアーチストを選ぶことになるが、
使えないときは次に優秀なメインテートも候補には上がりそうである。

COPD患者へのβ遮断剤は心疾患有無にかかわらず有益かもしれない
http://intmed.exblog.jp/10682506/

この記事では心疾患のあるなしに関わらずCOPD患者へのβ1選択性遮断薬の投与は
有益という興味深いことが載っていた。

心疾患がなければ普通COPDの患者さんにはβ遮断薬は使わないと思うが、
実はそれが落とし穴だったのかもしれない。

↓医薬品・薬剤師に関するブログランキングです。クリックしていただけるとやる気が出ます。
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

日常診療での薬の選び方・使い方

日常診療での薬の選び方・使い方

価格:4,095円(税込、送料別)

関連記事

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

tag : 喘息・COPD 薬の豆知識 気になる記事

カウンタ
プロフィール

p-loop

Author:p-loop
僻地の小規模病院の薬剤師です。


twitterIDはploop700
現在、相互リンクと
アフィリエイト依頼は
受け付けておりません。

全記事(数)表示
全タイトルを表示
人気記事ランキング
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
タグ

日記・雑記 レビュー 薬の豆知識 ジェネリック医薬品 気になる記事 薬価 薬の要点 緩和ケア 薬の比較 便利 降圧薬 腎機能と薬物治療 鎮痛薬 抗菌薬 漫画 ジェネリック医薬品メーカー 医療用麻薬 インターネット 雑誌「薬局」 利尿薬 アンケート 脳梗塞治療 音楽 調剤 日病薬誌 新薬 ステロイド 薬物動態 android お得 抗うつ薬 喘息・COPD エクセル 輸液 抗不安薬 薬剤管理指導 ローカルドラッグ 糖質制限 院内感染対策 薬の感想 ACCESS 医薬品の価格 糖尿病 病院機能評価 名前の由来 宮崎県北部 ハイリスク薬 お金 薬の管理 腎機能 ボクシング 簡易懸濁法 医療安全 院内感染 ワクチン Android 抗血小板薬・抗凝固薬  育児 テレビ ゲーム 点眼薬 配合変化 

最新コメント
*iphone アプリ 開発
*太陽光発電 ブログパーツ by Google Fan