高齢者の高血圧にRAS阻害薬は効きにくい(?)

今日持田製薬からアテレックの説明会をしてもらったが、
いろいろ勉強になった気がする。

もちろんCa拮抗薬(CCB)の説明会だからCCBのいいところばかり説明するのだが、
まず一般的に高齢者はレニン活性が低いということを知らなかった。

オムロンのHPにも
そういう記事があった


一般に高齢者高血圧
は若年者高血圧に比べ、心拍出量、血漿レニン活性が低く、
末梢血管抵抗が高い。これらの知見からみて、高齢者高血
圧、特に収縮期高血圧は、動脈硬化に伴う血管の構造的
変化が主たる成因といえるだろう。
http://www.healthcare.omron.co.jp/medical/seminar/pdf/20031129.pdf
より引用



製薬会社の提灯記事ではなくオムロンの記事だからちょっとは信用できるかな?
確かに高齢者の高血圧の原因は動脈硬化によるものというのは納得しやすい。

レニン活性が低い故にRAS阻害薬のACE阻害薬、ARB、レニン阻害薬が効きにくい。
そして血圧上昇の原因に関係なく降圧するCCBがいいという話だった。

全ての医師ではないが、
ほとんどの医師は降圧薬を選ぶとき
不思議なほどARB(特にブロプレス)が好きな印象がある。
どういう宣伝をしてあれほど医師から支持を獲得しているんだろう。
ARBがACE阻害薬に効果で優った試験はなかったと思うが・・・。
高血圧ガイドラインの質問事項にも上がっている
http://www.jpnsh.org/reply081110.html
上記ページの38番目

ACE阻害薬とARBについては内科開業医のお勉強日記にも何回か記事になっている
http://www.google.co.jp/search?num=50&hl=ja&safe=off&q=site:intmed.exblog.jp/+arb+ace&aq=f&aqi=&aql=&oq=&gs_rfai=

「とりあえず」ブロプレス4mg→効かなかったから8mg→効かなかったから12mgって
個人的にはしっくりこない。
レニン活性が低いから効かない可能性を考えるべきだと思う。

ARBは本当に副作用が少ないイメージがあるから悪い薬だとは思わないが、
ACE阻害薬はブラジキニン増加→NO産生→血管拡張の理論的作用が納得しやすい。
その効果がアルドステロン・エスケープを相殺してくれるんじゃないかなと。

高血圧ガイドラインの回答通り、
ジェネリック使わないとACE阻害薬も高いんだけどね・・・。

あとはN型カルシウムチャネル遮断がノルアドレナリンの産生抑制をして、
心保護作用、腎保護作用を発揮する。

輸入細動脈、輸出細動脈にNEの受容体(α1受容体)があって、
NE産生抑制→両方の細動脈拡張という理論知らなかった。

ということはα1遮断作用を持つアーチスト(カルベジロール)も
結構腎臓には良いということかな。
処方されている例を割と見かける。


シルニジピンはいい薬なイメージがあるが、
味の素が開発したために日本だけのローカルドラッグらしい。
もう少し日本でも市民権を得て広まると採用しやすいが、
今のところは見送りだろう。

学会が金銭的な援助を受けてるかどうかは知らないが
日本の高血圧ガイドラインにも名指しでアムロジピンが良いと書いてあるしなぁ・・・。

持田はトロンビン液が使い易くて良い。
特生じゃないし。

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