ムコスタ(レバミピド)は外用薬のように胃に作用する。
ムコスタについての話題があった。
レバミピドは吸収されてから胃に作用するのではなく、
胃粘膜に直接作用してPG増加などを引き起こすということだった。
インタビューフォームを見たら、
作用についてちゃんと書いてあった。
[ 参考 ] 慢性胃炎患者 32 例を対象に、レバミピド 100mg を空腹下で単回投与後、胃粘膜と血液を採取し薬物濃度を測定した結果、平均胃粘膜内薬物濃度(投与後 30 ~ 120 分)( n=20 ): 60.0 ± 109.8 μ g/g tissue 、平均血清中薬物濃度(投与後 30 ~ 120 分)( n=18 ): 0.25 ± 0.23 μ g/mL であった。
このことより、レバミピドは胃内腔から直接浸潤・拡散し、胃粘膜内で高濃度となり薬理作用を発揮すると推測される
血中濃度と胃粘膜内濃度の比較のグラフ
ムコスタのインタビューフォームより
というわけで、先発と後発のAUCやCmaxが一緒でも、
治療効果が一緒という結論にはならないらしい。
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