脳梗塞急性期に降圧しない理由の一つ スチール現象

日本高血圧ガイドライン2009には脳梗塞急性期に降圧しない(血圧を下げない)理由の一つとして
下記の理由が載っている。

虚血部は血管麻痺の状態にあるために,
血管拡張作用を有する薬物は健常部の血管のみ拡張し,
病巣部の血流は逆に減少する,
いわゆる脳内スチール現象を生ずることがある。
これらのことより,脳血管障害急性期には積極的な降圧治療は原則として行わない



このスチール現象を言葉だけでは人に説明しにくいので、
図を作ってみた。
降圧薬のスチール現象


2次元的で余計わかりにくくなったかもしれない。

とりあえず
脳梗塞急性期に血管拡張薬を投与すると、
正常な脳血管は拡張しやすいが、
虚血部位は拡張しない。

それによって血管拡張した血管(血液が流れやすい血管)にばかり血液が流れるようになって、
虚血部位の血流は余計に減ってしまう。
→脳梗塞悪化の可能性

というのがスチール現象だと思う。


急性期に血圧を下げない理由のもう一つは

高血圧に伴い脳血流自動調節域は右方へシフトしているが340),
脳血管障害急性期には自動調節自体が消失し,
わずかな血圧の下降によっても脳血流は低下する。
すなわち,降圧によって病巣部および
その周辺のペナンブラ領域(血流の回復により機能回復が期待できる可逆性障害の領域)の
局所脳血流はさらに低下し,病巣(梗塞)の増大をきたす可能性がある



というものだが、
まだ自分で完全に理解できているわけではない。

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tag : 脳梗塞治療 降圧薬

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