悪性腫瘍による難治性嘔吐への対処例

終末期における難治性嘔気・嘔吐の原因に対する治療としては、
欧米ではメトクロプラミド(プリンペラン)や
ハロペリドール(セレネース)などを持続皮下注することが多いが、
静岡県立がんセンターの緩和ケアチームでは
ヒドロキシジン(アタラックスP)25~50mg/日と
メトクロプラミド20~40mg/日を併用し持続投与することで
良好な成績を得ている。

具体的には、ヒドロキシジン2A+メトクロプラミド4A(計10mL)を
小型シリンジポンプで0.2~0.4mL/時で持続静注または
持続皮下注としている。

上記で眠気が強い場合には、
クロルフェニラミン(クロール・トリメトン)10mg/日を
メインの1日持続点滴の中に混注することで有効なことがある。

また、さらに難治性の嘔気・嘔吐が続く場合には、
プロメタジン(ヒベルナ)とプロクロルペラジン(ノバミン)を混合し、
持続投与している。
具体的には、プロメタジン4A+プロクロルペラジン6A(計10mL)を
小型シリンジポンプで0.1~0.2mL/時で持続静注または持続皮下注としている。

このプロメタジンとプロクロルペラジンの組み合わせは、
抗癌剤による難治性の嘔気・嘔吐にも有効で、
当院では高用量シスプラチンなど
5-HT3受容体拮抗薬でも改善しにくい嘔気・嘔吐に対しても良好な成績を得ている。

中略

嘔吐中枢抑制薬
ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン配合剤(トラベルミン)は
体動時の嘔気に対して有効であり皮下注、点滴静注でも使用可能なため
よく使用される薬剤の1つである。
スコポラミンは皮下注射剤しかないが、
.注射剤を舌下投与することも可能である。

相河明規,西久純,緩和ケアの薬物治療から最期の看取りまで-6:中枢性の嘔気・嘔吐治療薬,薬局,2009,Vol60,No9 72-77より引用 一部改変



投与法や他の薬物治療法は検索するとOPTIMというページにも掲載されていた。
http://gankanwa.jp/tools/step/condition/digestives/nausea/data.html#data01

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