待ち遠しい新薬:ダビガトラン(プラザキサ)(20118/15更新)

2011/5/15 追記
プラザキサの基本情報は添付文書を御覧ください

2011/8/13 追記

旭川の薬剤師道場さんのブログでも特徴や注意点などが掲載されています。
http://chuopharm.dtiblog.com/blog-entry-593.html

厚生労働省からプラザキサの使用に関する安全性速報が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001m1w3.html

消化管出血などで死亡例が複数出ているようです。
今回の注意喚起の要点についてアポネットR研究会さんのブログで触れられています。

http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/110811.html

出血リスクへの注意、腎機能の確認、定期的な腎機能検査などを
必ず行う必要があるようです。

2011/8/15 追記
日本循環器学会から
「心房細動における抗血栓療法に関する緊急ステートメント」が発表されています。

http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/statement.pdf

CHADS2スコア1点のときのみワルファリンよりダビガトラン推奨で、
それ意外はワルファリンと同等の位置づけ。
僧帽弁狭窄症もしくは機械弁患者に対しては従来通りワルファリンを推奨。

また、ダビガトランと抗血小板薬の併用も下記のような場合考慮しててもよいとのこと。

●ダビガトランへの抗血小板療法の追加:
従来と同様で、以下の場合には考慮して良い。すなわち、
1)服薬コンプライアンスが良好であるにもかかわらず血栓•塞栓症を発症した場合、
2)非塞栓性脳梗塞や TIA の既往があり、抗血小板薬が必要な場合、
3)虚血性心疾患合併例、
4)ステント療法後、




私自身は待ち遠しいと期待していたダビガトランですが、
市販後は臨床試験とは比べ物にならないくらい多くの患者さんに投与されるため、
副作用の発現率なども臨床試験とは異なる可能性があります。
今回の記事を一番最初に書いたときは効果ばかりに注目してしまい
リスクにあまり注意を向けないような書き方をしてしまったことを反省しています。

待ち遠しいと思っていた理由の一つに
経管栄養の患者さんのPT-INR管理の労力が削減できればと考えていました。
結局脱カプセルや経管投与が不可能だということがわかったので、
勤務している病院では嚥下(飲み込み)が良好な心房細動の患者さん数例しか投与しておらず、
期待していた割にまだほとんど使用していないような状況です。

2011/12/10

ベーリンガーからプラザキサの市販直後調査の最終報告が出ています。
市販直後調査PDF


上記の結果からのニュース
ダビガトランによる重篤出血例,7割が危険因子2つ以上保有
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1112/1112015.html





ワーファリンの代替え薬として期待されている抗凝固薬ダビガトラン
商品名はプラザキサらしい。
pradaxaだからプラダキサだと思っていた。

作用機序はトロンビン阻害薬
FDAの承認を2010/10/19にとったようだ。

臨床試験の内容がミクスonlineというサイトに載っていた。
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/39633/Default.aspx

ダビガトランは、経口直接トロンビン阻害剤と言われる新規作用機序の薬剤だ。
血液凝固カスケードの下流にあるトロンビンを可逆的に阻害する。
トロンビンは、血栓形成を促進することから、これにより、抗凝固作用を示す。
現在、開発が進められているファクターⅩa阻害剤よりも下流に作用部位がある。
治療域が広く、血中モニタリングの必要性がないことや、
肝臓の薬物代謝酵素の影響を受けづらいこと、早期の効果発現などが期待されている。


ダビガトランの臨床第3相試験である「RE-LY」試験は、
日本人約300人を含む1万8113人の弁膜症性心房細動患者を対象に実施された。
▽ダビガトラン110mg×2/日投与群(以下、低用量)6015人
▽ダビガトラン150mg×2/日投与群(以下、高用量)6076人
▽ワルファリン(INR:2.0~3.0、日本人70歳以上では2.0~2.6)投与群6022人――
の3群に分け、治療効果を比較。主要評価項目は、
有効性を脳卒中(出血性を含む)と全身性塞栓症の発症率。
安全性を出血イベント、肝機能、その他の有害事象とした。

試験結果では、
主要評価項目(有効性)の発症率は、
ダビガトラン低用量群で1.53%/年、
高用量群で1.11%/年、
ワルファリン群では1.69%/年で、
ダビガトラン高用量群ではワルファリン群に比べ34%のリスク減少効果を認めた。


一方で、抗凝固作用の強さと出血リスクとの関連性が指摘される中で、
出血リスクの増加が懸念される。だが、臨床第3相試験では、
重大な出血は低用量群で2.71%/年、
高用量群で3.11%/年でワルファリンの3.36%をいずれも下回った。
また懸念された頭蓋内出血の発症率もワルファリンを下回る結果となった。


また、2010年3月に米国・シカゴで開催された米国心臓病学会(ACC)で報告されたデータによると、
「CHADS2スコア」に依存しない効果も示されている。
中略
つまり、塞栓症の発症リスクによらず、一定の効果が得られるということだ。

ミクスOnline 【解説】ダビガトラン登場で抗凝固療法は変わるか?
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/39633/Default.aspx
より引用



ワーファリンより少し安全で少し効果的。
なんといってもPT-INRなどのモニタリングが必要ないのがいい!
薬物相互作用が少ないのもすごく医療従事者、患者さんにとって助かると思う。

ワーファリンの相互作用は薬物相互作用の鬼門になっている気がする。
どうやらダビガトランは腎排泄型の薬剤らしく、
<blockquote>

CCr>30では150mgを2回
CCr15~29では75mgを1日2回
CCr<15~透析では禁止?(cannot be provided)


プラダキサのサイト
http://www.pradaxapro.com/より引用


という投与量。
これなら調節しやすい。


日本における投与量の調節は添付文書を御覧ください

手術時の中断は

If possible, discontinue PRADAXA 1 to 2 days (CrCl ≥50 mL/min) or
3 to 5 days (CrCl <50 mL/min) before invasive or surgical procedures
because of the increased risk of bleeding

プラダキサのサイト
http://www.pradaxapro.com/#dosinglink2より引用



可能なら
CCr>50の場合1~2日中断
CCr<50の場合3~5日中断
ということかな。
あまり長い間中断しなくて良いようだ。
この部分もなかなかいいかもしれない。

ワーファリンは患者さんの体質、薬物相互作用や食事、
アルブミン値など効果に変動をもたらす因子が多くて、
いきなりPT-INRが高値になり、医師の頭を悩ませることもよくある。

あと、新たに開始したときにPT-INR測定しながら徐々に増やすので、
効きにくい人は目標値まで到達するのに数週間かかることがある。

医療従事者をワーファリンによるPT-INR調節の呪縛から解き放ってくれるというダビガトラン。
これは期待せざるを得ない。

2011/4/4 追記

プラザキサについて書かれているブログを読んでいると
副作用として消化器症状が多いこと
ワーファリンに比べて心筋梗塞の発症が少し多いことが指摘されていました。

六号通り診療所所長のブログ:続・プラザキサは福音なのか? 
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-01-26

医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン
心房細動に対する新しい抗凝固療法 プラザキサ
http://blog.goo.ne.jp/secondopinion/e/dbd3bf9969fb8ae7e5945a67f191a3c9

あと、プラザキサが酸性条件で吸収されやすいため
PPIの併用で吸収されにくくなる可能性があるようです。
旭川の薬剤師道場(ブログ):プラザキサの薬説
http://chuopharm.dtiblog.com/blog-entry-593.html

添付文書には載っていないがマグミットなどの制酸剤と同時投与は
大丈夫なのか気になった。
勉強会のときに聞く予定。

2011/5/15 追記
マグミットとの併用は聞き忘れた。
PPIなどとは基本的にOKとのこと。
やっかいなのが
大きなカプセルで一包化不可、脱カプセル不可、簡易懸濁不可なので、
よっぽど嚥下がいい人じゃないと投与できないこと。

心原性脳塞栓症は重症化しやすい傾向があったと思うので、
脳塞栓症を起こしてしまうと投与できない場合が多いのが難点。

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はじめまして。

はじめまして。

ダビカトラン(プラザキサ)で検索したら、ここがヒットしました。
宮崎県北部在住とあるのでビックリ!
私も、です。

当方、歯医者をしております。
またここへ薬の勉強に来ますので、今度もよろしくお願いします。

はじめまして

ご覧になってくださってありがとうございます。

県北(延岡)は数年前からAmazonプライムの翌日配送開始や
ニトリ、ナフコなど新しい店舗ができて
少しづつ住みやすくなってきているように感じます。

歯医者の検診に3年ほどいっていないので
行かなきゃいけないのを思い出しました・・・。

これからもよろしくお願い致します。
カウンタ
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僻地の小規模病院の薬剤師です。


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