抗うつ薬の薬物療法の原則

最近あまり勉強していなかった範囲の勉強。

日病薬誌2月号がうつ病の特集だった。


 抗うつ薬を使用する際の原則は,低用量から開始し、
徐々にその薬の効果と副作用の出現をみながら治療有効用量の下限を
至適用量とする。

Blliniらのメタ解析では,選択的セロトニン阻害薬(以下,SSRI)の増量は
副作用を増悪するだけで効果を高めることはないと結論づけ,
最小限度の治療有効用量での投与を推奨している


また抗うつ薬使用による自殺関連リスクは年齢と逆相関が示されているため、
若年者に対して抗うつ薬を使用開始する際には,
焦燥や自殺念慮の出現など白殺リスクに注意しながら,2週間以内の短期に再評価
を行うのが良い。この再評価の時点で効果を認めていれば
6-9ヵ月間(再発例であればより長期間)抗うつ薬を継続する。

もし,再評価時に効果が認めていなければもう1-2週経過観察をし
,効果がなけれぱ速やかに抗うつ薬の種類を変更(swltch)または
他剤との併用(augumentation)を行う。

もちろん,副作用で忍容できない場合は,
抗うつ薬の種類を速やかに変吏するか,認知行動療法などを行うのが望ましい。

各抗うつ薬における有効治療用量の下限

三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬 75-100mg/day、もしくは125mg/day
ロフェプラミン(アンプリット) 140mg/day

SSRI

フルボキサミン(ルボックス、デプロメール) 50mg/day
パロキセチン(パキシル) 20mg/day
セルトラリン(ジェイゾロフト) 50mg/day

その他

ミルナシプラン(トレドミン) 50mg/day
デュロキセチン(サインバルタ) 60mg/day
ミルタザピン(レメロン、リフレックス) 15-30mg/day
トラゾドン(デジレル) 150mg/day

中川敦夫,うつ病治療のエビデンス・アップデート:薬物療法と認知行動療法を中心に
 日病薬誌 第47巻2号 (173-175) 2011より引用 一部改変



勉強不足だったので、
「抗うつ薬は基本的に最大量まで徐々に増量して、
効いたら最大量を維持する」
という治療が有効なのかと思っていた

増量しても効果を高めることはないという論文があるんだなぁ。
参考文献はこれかな
http://bjp.rcpsych.org/cgi/content/abstract/174/4/297

下限量として設定されている投与量はあまり多く無いから、
副作用も少そうではある。
抗うつ薬は投与量増やすと結構副作用が多くて飲みにくいもんな。

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