ジゴキシンの至適濃度

ジゴキシンの基準値はSRLで0.8~2.0。

しかし下記のようなガイドラインがあるので慢性心不全での至適濃度は0.5~0.8にしている。
この記事をまとめていて気付いたが、これは男性の心不全患者に限られているらしい。

Minds 2005年 慢性心不全ガイドラインより

1995年にDIGの結果が発表され,ジゴキシンが調律の心不全患者の心不全入院を減らすことが
明らかとなったが心不全患者の予後は改善し得なかった
DIGにおけるジゴキシン血中濃度は約0.8ng/ml と比較的低濃度であったが,
最近のDIGのサブスタディーではジゴキシン血中濃度に比例して死亡率が
増加することが明らかにされており,
左室駆出率45%以下の洞調率の心不全患者の
至適血中濃度として0.5~0.8ng/ml が提案されている



ジゴキシンは予後を改善せず心不全の入院を減らすということは
成書で読んだことがあるけど、このDIGという試験に基づいていたんだな。

DIGではジゴキシンが不整脈に関連した死亡をむしろ増加させる傾向にあり,
またDIGの別のサブスタディーではジゴキシンは
女性の心不全患者においてむしろ予後を悪化させるというエビデンスも
得られているのでこれらの患者群における使用は注意を要する.



この記載もあってか、日経メディカルのニュースより

これらの結果からRathore氏らは、EF45%以下の男性慢性心不全患者の場合、
ジゴキシンの至適血中濃度は0.5~0.8ng/mlだと結論付けている。



とされている。


心房細動へのジゴキシンの至適濃度は不明だが

心房細動を伴う左室収縮機能不全患者において
ジギタリスが予後を改善するかどうかに関するエビデンスはない.
また左室収縮機能低下に基づく心不全患者の心房細動の
レートコントロールにジギタリスが最適であるかどうかについても
エビデンスは得られていない.



上記の記載から慢性心不全に比べて積極的に通常の基準値0.8~2.0を
目標にする必要はなさそうだ。

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