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ジゴキシンとラニラピッドの比較、換算

2010/12/7訂正 本文の内容と異なる情報がありましたので、
こちらを御覧ください。
http://www.pharmanote.org/modules/xpwiki/?%A5%E1%A5%C1%A5%EB%A5%B8%A5%B4%A5%AD%A5%B7%A5%F3%A4%C8%A5%B8%A5%B4%A5%AD%A5%B7%A5%F3%A4%CE%C5%F9%B2%C1%CD%D1%CE%CC%A4%CF%A1%A9

メーカーDI室の回答のようですので、
私のブログ記事より信頼性が高いです。

結局

メチルジゴキシン1mgとジゴキシン1.8mgが同等の効果と考えられる。
メチルジゴキン0.1mg1錠であればジゴキシン0.25mg0.7錠。

とのことです。




ジゴキシン(ジゴシン)とラニラピッド(メチルジゴキシン)の比較

 

一般名

吸収率

効果発現

作用最大時間

ジゴキシン

ジゴシン

ジゴキシン

70%

30~60分

3~6時間

ラニラピッド

メチルジゴキシン

100%

5~20分

1~2時間









ポケット医薬品集2008より比較表

ラニラピッドはジゴキシンより吸収が速やかで効果発現が早い。
吸収量もラニラピッドのほうが多い。

ラニラピッドの添付文書の記述

薬物動態
<日本人における成績>
(1) 血中濃度1)
健康成人男子4例にメチルジゴキシン及びジゴキシンとして
各0.25mgを単回経口投与後、各投与群における血中ジゴキシン濃度の推移を
radioimmunoassay法で測定した結果、
メチルジゴキシンの吸収は速やかで、
血中濃度はジゴキシン投与群の約2倍の高値を示した。



この記述よりラニラピッドをジゴキシンに切り替える際、
大雑把にラニラピッドはジゴキシンの2倍の濃度になると換算。
ラニラピッド0.1mg/dayであればジゴキシン0.2mg/dayと見なしている。<BR> ジゴキシン血中濃度のトラフ値は投与量に比例するということが
「よくわかるTDM」という本に、 書いてあった気がするので、比例計算で調節。 目標血中濃度は昨日書いたように0.5~0.8と低めに設定している。

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