がんの痛みは我慢しないで早期から治療したほうがよい、いくつかの理由

参考資料を自分なりに解釈して文章にしようと頑張ってみたが、
自分でも一部よくわからない文章になった。

●末梢性感作

がん細胞周囲に誘導された免疫細胞やがん細胞により
末梢神経が色々な伝達物質などによって刺激を受ける。

末梢神経は刺激を受け続けることにより、
興奮性を増し、
刺激閾値を低下させる。
(閾値の低下=以前よりも少しの刺激で痛みが生じるようになる)
そして痛覚過敏やアロディニアの原因となる。

このように痛みの持続によって痛みが起こりやすくなることを
感作と呼ぶ。

●中枢性感作

末梢から脊髄への持続的な強い痛みの入力が続くと、
中枢神経系の興奮が持続する。
その結果外傷や炎症などの直接的な刺激ではなくても
痛みが誘発されるようになる。

●関連痛

がんからの持続的で強い痛み刺激が入力される脊髄レベルでは、
痛みを伝達する神経以外にも感作が発生する。
本来痛みがないところにも痛みを感じるようになる。
(内蔵の痛みが肩や皮膚の痛みも発生させることがある)

●解熱消炎鎮痛剤の作用

ロキソニン、ハイペン、モービック、ボルタレンなど
がんの痛みに使われる解熱消炎鎮痛剤(NSAIDs)は
痛みや炎症を増強させる物質(プロスタグランジン)の産生を阻害する。

既に出てしまったプロスタグランジンを抑える作用はない。

プロスタグランジンを出来るだけ産生させないように
定期的に解熱消炎鎮痛剤の内服をすることが
プロスタグランジンの産生や炎症を抑え、痛みの予防につながる。

●解熱消炎鎮痛剤による骨転移痛への効果

がんの骨転移による骨破壊は
破骨細胞の骨吸収作用(骨からカルシウムが血液中に放出される作用)が
過剰になりすぎて起こる。

プロスタグランジンは破骨細胞の働きを促進しているため
解熱消炎鎮痛剤によってプロスタグランジンの産生が抑えられると
痛みが抑えられるだけではなく
骨破壊の進行も抑制できる可能性がある。

参考

がんと痛み̶臨床の立場から̶ 日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)127,171~175(2006)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/127/3/127_3_171/_pdf

がんの痛みネット 痛みをがまんすることで何が起こる?
http://www.itaminai.net/pain/p7.html

がん疼痛管理におけるNSAIDsの位置づけ
http://medical.radionikkei.jp/entry-157335.html

日本ペインクリニック学会 痛みの悪循環 痛みが痛みを引き起こす
http://www.jspc.gr.jp/gakusei/gakusei_grounding_02.html

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