チラーヂンの開始量、調節、効果判定の指標

甲状腺機能低下症でチラーヂンSの投与を受けている患者や、
チラーヂンの治療を開始する患者がいるが、
いまいち認識があやふやなので記録。

原発性甲状腺機能低下症、中枢性甲状腺機能低下症のいずれもT4製剤を用い、
1日1回の内服が基本である。
チラーヂンSの維持量は一般的に1.5~2.5μg/kg/日であるが、
初期量としては12.5μg~25μgから開始し、
2~4週間ごとに12.5~25μgずつ増量する。
とくに高齢者、循環器症状が出ている患者、
長期的に甲状腺機能低下状態の患者は注意する。

適正維持量は原発性甲状腺機能低下症では血清TSHを正常に維持する量である。
維持量に近づいたら、補充量の適否は2~3ヶ月後のTSHで判定する。
最終補充量は甲状腺基礎疾患によっても異なるが、
血清TSHが1~2μU/mL程度に維持されるように
調節するのが良い(50~200μg/日)

また、中枢性甲状腺機能低下症では血中FT4、FT3を指標にコントロールする。
血中TSHを治療量設定の指標に用いることはできない。

横田千津子 池田宇一 大越教夫(編)(2010).薬局2010年3月増刊号 病気と薬パーフェクトBOOK2010 南山堂 602-603pp



病態によって指標が変わることを知らなかった。
まずは甲状腺機能低下症の診断ガイドラインに従って
中枢性か原発性か診断をつけることが必要のようだ。

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