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風邪に点鼻のステロイドはいまいちかもしれない

コクランレビュー
Steroids for the common cold
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedhealth/PMH0048307/

2つの小さな試験(253人)で
[No benefit of intranasal corticosteroids was
demonstrated for duration or severity of symptoms.]
ステロイドの点鼻スプレーは風邪症状の期間や苦しさを改善することはなかった。
という解釈でいいのかな。

「現在は点鼻ステロイドを風邪の症状軽減のために使うエビデンスは確認できない。
ただし、まだ小さな臨床研究しかないので
今後の大規模な研究が必要だ」ということで締めくくられている(と思う)

以前にステロイドの点鼻スプレーを
風邪に使っても良いということを聞いたが
確定的ではないようだ。

自分も最近使ってみて
鼻水の症状が早く治った気がしたが、
風邪はほっといても治るから判断が難しい。

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NSAIDsのジレンマ 抗血小板か消化管障害低リスクか

NSAIDsの副作用のなかで、もっとも深刻なのが、消化管障害である。
これこそが、非がん性疼痛においてCOX-2選択的阻害薬を重用する潮流を
生んでいるといえる。

しかし、コキシブ系のCOX-2選択的阻害薬は重篤な心血管障害を示すことがあるので、
十分な注意が必要である。

皮肉なことに、これはCOX-2の示す局所的なPGI2発現調節に起因する。(下図)

NSAIDsの作用

成田 年,山下 哲,NSAIDsならびにアセトアミノフェンの作用機序から考えるがん疼痛治療効果の有用性,薬局 2012,Vol63 No.6 pp2292-2300



NSAIDsのCOX-1阻害作用が強いほど
トロンボキサンA2産生が抑制され抗血小板作用が強くなるというメリットがある。
(高用量になるとPGI2産生抑制により抗血小板作用が弱くなる可能性がある)
同時に胃粘膜のPGE2とPGI2産生が抑制され
消化管障害のリスクが上昇するというデメリットがある。

NSAIDsのCOX-2選択性が強いほど
消化管障害のリスクが低下するというメリットがある。

同時に局所的なPGI2産生が阻害され、
血栓が形成されやすくなると考えられている。

おまけで気になる記述を引用

持続的ながん疼痛の治療には、
セレコキシブ(セレコックス)などのコキシブ系薬剤が
NSAIDsの第一選択薬としての候補になっていくわけだが、
一方でエトドラク(ハイペン)やメロキシカム(モービック)など、
コキシブ系ほどの選択性はないものの
COX-2選択性が高いこれらの薬剤も重用な選択肢となる。

実は、エトドラクやメロキシカムは胃腸障害が少ないばかりでなく、
腎臓・肝臓に対する負担もほとんどないため、
腎・肝疾患を示す患者や末期がんの患者にも適応が可能となる。

さらにはコキシブ系でみられるような心血管障害もほとんどない。
これら2剤は欧米ではCOX-2選択的阻害薬としては分類されていないものの、
COX-2選択性は十分にあり、
副作用が非常に少ないことからもその有用性は疑いようがない。

成田 年,山下 哲,NSAIDsならびにアセトアミノフェンの作用機序から考えるがん疼痛治療効果の有用性,薬局 2012,Vol63 No.6 pp2292-2300より引用一部改変



メロキシカムは半減期が長いため
腎障害リスクが高いと思っていた。

Am J Kidney Dis 45:531-539.
http://213.4.18.135:48080/120.pdf

不使用に比べて腎不全リスクが
ジクロフェナク(ボルタレン)で3.12倍
イブプロフェン(ブルフェン)で2.64倍
メロキシカム(モービック)で8.05倍
ナプロキセン(ナイキサン)で1.89倍

この論文ではメロキシカムは症例数が少ないためか
95%信頼区間が 1.98倍-32.81倍と非常に広くなっている。

もしかすると1.98倍かもしれないし、32.81倍かもしれない
なんとも判断しがたい。

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tag : 薬の豆知識 鎮痛薬

目薬1本で何日分か 確認表

※特に注意書きがない医療用の点眼薬は
細菌による汚染などを考慮して
基本的に開封後1ヶ月が使用期限とされています。


前提として1回は必ず1滴(0.05mL)とします。
小数点以下は破棄しています。

5mL製剤1日の回数片目両目
11日1回100日分50日分
21日2回50日分25日分
31日3回33日分16日分
41日4回25日分12日分
51日5回20日分10日分
61日6回16日分8日分
71日7回14日分7日分
81日8回12日分6日分


2.5mL製剤片目両目
1日1回50日分25日分



2.5mLはおそらく1日1回のものしかないと思います。

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tag : 薬の豆知識

NSAIDsは平熱を下げない

PGE2は視床下部の体温中枢に作用し、
体温のセットポイントをあげることで
発熱を誘導するため
NSAIDsによるCOX阻害によるPGE2産生抑制は
解熱を引き起こす。

ただし、体温中枢に直接的に作用することはないため、
平熱を下げる作用はない。

成田 年,山下 哲,NSAIDsならびにアセトアミノフェンの作用機序から考えるがん疼痛治療効果の有用性,
薬局 Vol63, No.6 2012年5月号,pp2292-2300より引用



なんとなく覚えていても
理論的な部分は忘れてしまうので記録

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日本製の、いい薬(2012/7/25更新)

2010/07/03
なんとなくこういうのが好きなのでまとめてみた。
日本で開発されて世界的に使われてる薬、日本で広く使用されている薬。
まだまだあると思うけどとりあえず記録
*のマークが付いているのはローカルドラッグ(国内のみの販売)

商品名一般名メーカー薬効(用途)販売年
アクトスピオグリタゾン武田糖尿病治療薬1999
アリセプトドネペジルエーザイアルツハイマー1999
エビリファイアリピプラゾール大塚統合失調症2006
カナマイシンカナマイシン明治製菓抗菌薬1959
クラビットレボフロキサシン三共抗菌薬1993
クレストールロスバスタチン塩野義脂質異常症2005
コリスチンコリスチンライオン製薬抗菌薬1951
水痘ワクチン水痘ワクチン阪大微生物病研究会ワクチン1987
ストロメクトールイベルメクチンメルク駆虫薬1993
セファメジンセファゾリン藤沢抗菌薬1971
セフメタゾンセフメタゾール三共抗菌薬1980
タケプロンランソプラゾール武田抗潰瘍薬1992
タリビッドオフロキサシン三共抗菌薬1985
デパス*エチゾラム吉富抗不安薬1984
トランサミントラネキサム酸第一止血薬1965
パリエットラベプラゾールエーザイ抗潰瘍薬1997
ハルナールタムスロシン山之内前立腺肥大1993
プレタールシロスタゾール大塚抗血小板薬1988
プログラフタクロリムス藤沢免疫抑制剤1993
ブロプレスカンデサルタン武田ARB1999
ペルジピンニカルジピン山之内降圧薬1989
ヘルベッサージルチアゼム田辺降圧剤1974
ペントシリンピペラシリン富山化学抗菌薬1980
マイトマイシンマイトマイシンC協和発酵抗悪性腫瘍1963
メイアクトセフジトレンピボキシル明治製菓抗菌薬1994
メバロチンプラバスタチン三共脂質異常症1989
メロペンメロペネム大日本住友抗菌薬1995
リュープリンリュープロレリン武田色々1994
ロキソニン*ロキソプロフェン三共解熱鎮痛1986

2010/07/04
プレタール追加

2010/07/07
販売開始した年を追加

2011/03/29
トランサミン追加

2011/4/22
エビリファイ追加

2011/09/23
クレストール、ペルジピン追加

2012/05/01
メロペン、ストロメクトール追加
ストロメクトールはメルク社により
海外で先行して発売されているようです。

2012/7/25
カナマイシン、マイトマイシン追加

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僻地の小規模病院の薬剤師です。


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