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アミノ酸輸液は高カロリー輸液より末梢用のほうが細菌汚染に弱い

高カロリー輸液のような高濃度のブドウ糖が存在する環境下では
真菌などの細菌しか生育できず、
ブドウ球菌であってもほとんど増殖できないが、
末梢投与用のアミノ酸輸液は、
電解質組成、糖濃度、、浸透圧、pHなどの成分特性が
液体培地に近づいてしまう。

その結果、末梢投与が可能なアミノ酸輸液は、
高カロリー輸液より細菌汚染に弱い製剤となってしまう。

つまり、安全だと思われがちな末梢用輸液のほうが
汚染に弱いにもかかわらず、病棟の片隅で取り扱われている。

杉浦  伸一,輸液療法を薬学的視点で管理する重要性,薬局 2012 vol.63 No.8 2635-3640から引用



単純に知らなかった。

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ブドウ糖を含む輸液は基本的に酸性

ブドウ糖などの還元糖を含む輸液のpHは基本的に酸性。

ブドウ糖を含まない輸液は中性に近いか塩基性のものもある。

だからソリタ、ソルデムなどの開始液~維持液、
ラクテックD、ソルラクトD、ヴィーンDなどのブドウ糖加リンゲル液は
全て酸性。

高カロリー輸液も全て酸性。

薬局 2012 Vol63 No.8(7月号)が輸液特集で
このことを初めて知った。

ただし結果だけわかっても
何故酸性なのかいまいち理解していない。
還元糖ってなんだったかな・・・。

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ブドウ糖加リンゲル液(ラクテックDなど)の水分はどのように分布するか

※この記事の内容は自分の考えを記載しており
間違っているかもしれません!


ラクテックD、ヴィーンD、ソルラクトD、ソルアセトDなどのブドウ糖が入っている
乳酸・酢酸リンゲル液は投与したとき
水分がどのように分布するか。

間違っているかもしれないが
自分なりにわかった気がしたので記事にしておく。

体液の模式図


まず血液にラクテックDを投与したとすると、
ブドウ糖はすぐに分解され、張度を形成しない。

しかしリンゲル液の電解質成分は張度を保つため、
結局血管内に入った後の浸透圧は等張液(普通のラクテック)と同じになり、
細胞外液の部分のみに分布する。

最終的にラクテックDを投与してもラクテックを投与したのと
同じ分布になるんじゃないだろうか。
500mL投与したとしたら血管内には125mLで残りが間質液。

細胞外液に似た組成の輸液(リンゲル液)は晶質液といわれて
細胞外液の張度を保つ。
そのため細胞内液と細胞外液の浸透圧差が生じず、
細胞内液には水分が分布しにくい。

細胞外液の中の間質液と血液の張度はほぼ同じであり
それはNaが自由に行き来できるからである。
血管内に血液を引き込んでいる浸透圧は
血管外に移行できないアルブミンによる膠質浸透圧である

最近まで細胞外液というとまず血液を想像してしまって張度と膠質浸透圧が
ごっちゃになってしまっていた。

実際には細胞外液といえば間質液のほうが量が多い。

あと、一般的な浮腫を見ると「水が溜まっている」と思いがちだが、
浮腫の原因は主に間質液であり、細胞外液である。

細胞外液だから「水」ではなくて「塩水が溜まっている」と
考えたほうがいいようだ。

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キドミン、ネオアミユー、アミノレバン、モリヘパミンのカロリー

※1Lのカロリーから割り算をしてカロリーを求めているので、
 実際のカロリーとは若干のずれがあると思います。
 (数カロリー程度だと思います)



熱量(kcal)


200mL300mL500mL
腎不全用キドミン57.686.4規格なし
ネオアミユー47.2規格なし規格なし
肝不全用アミノレバン63.8規格なし159.5
モリヘパミン59.889.7149.5


2008年の大塚製薬工場からもらった輸液・栄養製品組成早見表より

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超適当な輸液の覚え方 Na(塩分)、K、カロリー

小さな一覧表持ってれば覚えなくてもいいかもしれないが、
個人的に医療従事者なら最低限これだけは知っておきたい
輸液のNa量(相当する塩分量)、K、カロリー、生食との浸透圧比(生食と比較した輸液の濃さ)

自分で考えたので回りくどいし、
間違っているところがあれば教えてもらえると助かります。



生食
5%ブドウ糖
(酢酸)リンゲル液はヴィーンF
ブドウ糖加(酢酸または乳酸)リンゲル液はソルラクトDまたはヴィーンD
1号液はソルデム1
3号液ソルデム3A
ブドウ糖加3号液はソルデム3AG
アミノ酸+ブドウ糖輸液はビーフリード(多分アミグランド、パレセーフ、ツインパルも同じ)

基本的に1本=500mL
ブドウ糖のカロリーは1g:4kcal
生食1LのNa量は154mEq
生食との浸透圧比は必ず1以上(1ないと血液より薄く、溶血するため)


という前提で話を進める。

生食
生食は0.9%だから1Lで塩分量は9g
生食1本なら4.5g
カリウム0、カロリー0

5%ブドウ糖
塩分0、カリウム0
カロリーは500mLあたりブドウ糖25gなので
100kcal

リンゲル液
細胞外液だから生食にかなり近いNa量があるはず。
だけど生食ほど多くもない。
リンゲル液1本でNaは130mEq
厳密には塩分3.8g相当くらい。

適当に覚えるならリンゲル液1本で塩分4g弱

Kは2mEq

ヴィーンFのFは糖FreeのF 当然カロリー0。生食と等張(浸透圧比1)

ヴィーンD、ソルラクトDのDは:Dextros(グルコースの別名?)のD
覚えにくいからD-グルコースのDと覚えている。

ブドウ糖の濃度は5%なので生食との浸透圧比2

カロリーは5%ブドウ糖と一緒なので100kcal

1号液(ソルデム1)
1/2生食+1/2ブドウ糖
4.5gの半分だから塩分量は2g強

Kは0

カロリーは浸透圧比が1ということから考えると
1/2の生食で既に浸透圧比0.5

残りの浸透圧をブドウ糖が補っているとすれば
ブドウ糖も半分の2.5%と推測。

2.5%だと1本あたり12.5gだから50kcalくらい。

3号液(ソルデム3A)
1/4生食+ブドウ糖
生食の1/4だから塩分量は4.5gの1/4
大体1本1g強

Kは10mEq

カロリーは浸透圧比が1なので
1/4の生食で既に0.25

残りの0.75をブドウ糖で補っているとすれば
ブドウ糖は5%の0.75倍
カロリー計算は25g*0.75*4=75kcal
実際はもう少しある(80kcalちょっと)

ブドウ糖加3号液(ソルデム3AG)
NaとKは3号液と一緒

ブドウ糖が3号液から7.5%に増量し、浸透圧比は2
ブドウ糖が7.5%なので37.5g
カロリーは37.5*4=150kcal

アミノ酸+ブドウ糖輸液(ビーフリード、パレセーフ、ツインパル、アミグランド)
ソルデム3AG+アミノ酸で浸透圧比3
Naは3号液と同じなので塩分量1gちょっと

Kは10mEq

カロリーは210kcal




ご飯茶碗1杯分のご飯が230~240kcalなので
経口と比較して輸液のカロリーの少なさがわかるような気がする。

普段よく使う輸液のK量は
10mEq:ビーフリード、3号液
2mEq:リンゲル液
0:生食、ブドウ糖、1号液

NaCl1gで17mEqと覚えておくと
NaCl補正液20mEqが1gちょっとだとわかる。

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